がん相談室の参加者

相談室への参加者、がん患者さんかご家族に限定しています。


先日、相談室にご遺族が来られました。がん相談室には、がんサバイバーの方が来られて治療のことや、不安、苦痛などを相談されたり、分かち合ったりされています。がんとともに生き、人生の意味やこれからの生き方などを考えておられる方の中にご遺族が来られると、サバイバーの方を傷つけてしまうことも多いです。


案の定、自己紹介で遺族であることを話されたとき、ほかの患者さんは氷ついてしましました。まだ、亡くなることなど考えておられない方にとっては、死を突きつけられているような気持ちになられたのだと思います。


事前にわかっていたらお断りもしましたが、突然来られたので、グリーフケアが必要だと思い、遺族会などをご紹介しました。亡くなられた方が、どのようにがんと闘っていたのか知りたかったと言われていました。


お気持ちはわかるのですが、サバイバーの方と遺族の方が同じ場所で話をするというのは、少し繊細さに欠けるので、困ってしまいました。


幸い、事情を説明すると理解してくださり、ご自身の体験をお話することなく、ただ聴いておられるだけでしたが。




がん相談室

まちなかのカフェで、がん患者さんやご家族を対象にがん相談室を開いています。がん患者さんやご家族が医療の場を離れて悩みやニーズを共に分かち合う場、ピアサポートの場です。がん専門の看護師やがん医療に関わる専門家が参加してご相談をお受けしています。ただし、治療に関する具体的なご相談はお受けしておりません。今、何を考えなくてはならないか、どのような情報が必要化などの情報提供に限らせていただきます。